「この土地、ちょっと狭すぎるかな…」「形が変わっているから、良い家は建たないかも…」
理想のエリアで土地を探していると、そんな風に少しだけ条件の厳しい土地に出会うことがあります。多くの方が、狭い土地や形の変わった土地(変形地)には、ネガティブなイメージを抱きがちです。
しかし、その土地だけで夢のマイホームを諦めてしまうのは、本当にもったいないかもしれません。
実は、私たち設計のプロから見れば、それは全くの逆。そうした一癖ある土地こそ、ありきたりの家ではない、あなただけの個性的で住みやすい家を建てる絶好のチャンスなのです。
この記事では、動画のQ&Aにお答えしつつ、なぜ設計士が「難しい土地」にワクワクするのか、その理由を詳しく解説します。
- Q. 狭い土地や形の変わった土地でも、本当に家は建てられますか?
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A. はい、もちろんです!むしろ、私たち設計士にとっては大歓迎です。
ご質問ありがとうございます。結論から申し上げますと、狭い土地(狭小地)や変形地でも、家の建築は全く問題ありません。むしろ、私たち設計士にとっては腕の見せ所であり、挑戦しがいのある、とてもエキサイティングな仕事になります。
設計士の本音
実は、私たち設計士はまっさらで四角い土地よりも、何かしらの「制約」がある方が、かえって創造力を刺激されるんです。「どうすればこの土地のポテンシャルを最大限に引き出せるか?」と考えるプロセスそのものが、面白い家づくりの原動力になります。
なぜ設計士は「難しい土地」に燃えるのか?
一般的な整形地では、ある程度「セオリー通り」の間取りが生まれがちです。しかし、狭小地や変形地は、そのセオリーが通用しません。だからこそ、面白いのです。
- 独創的なアイデアが生まれる: 土地の形に合わせて、光の取り入れ方、空間のつなげ方、収納の作り方など、ゼロベースで考える必要があります。その結果、他にはないユニークで機能的な間取りが生まれます。
- 土地の個性を活かせる: 例えば、三角形の土地なら鋭角部分を坪庭にしたり、旗竿地なら長いアプローチを美しい玄関までのプロローグとして演出したり。土地の「弱点」が、その家だけの「魅力」に変わる瞬間は、設計士にとって最高の喜びです。
- 暮らしの本質に寄り添える: 制約があるからこそ、「お客様にとって本当に必要なものは何か?」をより深く考えるきっかけになります。無駄をそぎ落とし、ご家族の暮らしに本当にフィットする、ミニマルで豊かな空間を追求できるのです。
「難しい土地」は、最高のマイホームへの近道かもしれない
私自身も、難しい条件の土地の設計をご依頼いただくと、「どんな面白い間取りができるだろう?」とワクワクが止まりません。もしあなたが「狭いから」「形が悪いから」という理由で土地選びに悩んでいるなら、ぜひ一度、私たちのような設計のプロにご相談ください。
その土地が持つ、あなたもまだ気づいていない最高の可能性を、一緒に見つけ出せるかもしれません。