「理想のエリア、日当たり、広さ…すべてを満たす完璧な土地が、なかなか見つからない…」
そんな風に、土地探しが長期化して、少し疲れていませんか?
「もっと待てば良い土地が出るかも」と期待する一方で、「このままでは家づくりが進まない」という焦りも募る。理想と現実のギャップに、だんだんと決断できなくなってしまいますよね。
でも、ご安心ください。実は、不動産のプロの世界には「100点満点の土地はない」という共通認識があります。
この記事では、土地探しで失敗しないための「7割の法則」と、多くの人が見落としがちな「正しい予算の立て方」について、プロの視点から分かりやすく解説します。
Q. 気に入った土地がどうしても見つかりません。
- 気に入った土地が、何か月も探しているのに見つかりません。どうすればいいでしょうか?
-
結論:100点の土地探しが、迷宮への入り口です
プロの視点
土地探しは100点満点を目指さない。希望条件の7割が合えば『買い』と判断するのが成功のコツです。
多くの方が「完璧な土地」を求めて探し続けた結果、かえって決断できなくなってしまうケースは少なくありません。しかし、不動産業界では「希望条件の7割が満たされていれば、その土地は“買い”」というのが定説です。
建物は設計次第でご家族の希望を叶えることができますが、土地はその場所にしかない唯一無二の存在。同じものは二つとありません。だからこそ、100点満点を待ち続けるのではなく、「7割の満足」で決断する勇気が大切になるのです。
大切なのは「優先順位」を決めること
では、どうやって7割の土地を見極めるのか。その鍵は「ご家族にとっての優先順位」を明確にすることです。
土地探しの優先順位チェックリスト
- 通勤・通学の利便性
- 周辺環境(スーパー、公園など)
- 日当たり・方角
- 土地の広さと形
- 予算
すべてを満たすことは難しくても、「これだけは絶対に譲れない」という条件と、「ここは少し妥協できる」という条件を家族で話し合ってみましょう。この軸がしっかりしていれば、情報に惑わされず、自分たちにとっての「良い土地」を判断できるようになります。
最も危険な間違い:土地探しを先に始めてしまうこと
そして、もう一つ非常に重要なポイントがあります。それは「土地探しから始めない」ということです。
「え?」と思われるかもしれませんが、これは土地探しで失敗する方に共通するパターンです。全体の資金計画を立てずに土地探しを先行させると、気に入った土地が見つかっても、建物や諸経費を含めると大幅な予算オーバーに陥ることが頻繁にあります。
正しい順番はこうです。
- 全体の資金計画を立てる:総予算を確定させます。
- 建物と諸経費を差し引く:総予算から、おおよその建物代と諸経費を引きます。
- 残った金額で土地を探す:これが、本当に土地にかけられる予算です。
この手順を踏むことで、予算内で現実的な土地探しが可能になり、理想の家づくりがスムーズに進みます。
まとめ:最高の土地探しは「7割満足」と「正しい順番」から
最後に、今回のポイントをまとめます。
- 完璧な土地はない:希望条件の7割が合致すれば、積極的に検討しましょう。
- 優先順位がすべて:土地は唯一無二。家族で「譲れない条件」を明確にしましょう。
- 資金計画が最優先:土地探しより先に、建物や諸経費を含めた「全体の資金計画」を立てましょう。
まずは、ご自身の家づくり全体の予算感を把握することから始めてみませんか?
私たちはお客様一人ひとりに合わせた、無理のない資金計画と土地探しをサポートします。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。